第2のエプスタイン事件となるのか
アメリカの音楽業界の大物、ショーン・コムズこと、P. ディディの逮捕騒動が全米で大きく取り上げられている。
以前から人権侵害が疑われていて、それが事実として表に出て炊きています。
国の政治家や、大企業の経営者、有名人には様々な悪い噂が出ますが
すべてが噂でしょうか。
グレーである確率も多いでしょう。
今回のディディ事件はおおよそ悪魔崇拝儀式に通じている内容です。
悪魔崇拝儀式は犯罪になります。
家宅捜索から半年後の2024年9月16日、性的人身売買や恐喝、誘拐、放火などの容疑でやっとディディが逮捕され、現在アメリカ全土の注目を集めている状況です。
「娼婦をスーツケースに入れてゴミ捨て場に…」全米騒然“ディディ事件”をSGDが徹底解説!
アメリカの音楽業界の大物、ショーン・コムズこと、P. ディディの逮捕騒動が全米で大きく取り上げられている。 一体何が起きているのか? HIPHOP解説者のShotGunDandy(ショットガンダンディ)さんがその真相を語る!
皆さんいかがお過ごしでしょうか? ShotGunDandy参上です。 今回は日本ではあまり報道されていない「性的人身売買」などの疑惑で逮捕、起訴されたアメリカのエンタメ業界でトップレベルのプロデューサー「P・ディディ(P. Diddy)」こと、ショーン・コムズ被告(※以下ディディ)についての情報をお届けいたします。 アメリカ全土を巻き込む大事件について紹介いたしますが、「おぞましい性被害」についてのお話が苦手な方は、読むのをお控え頂いた方が良いかもしれません。
そもそもディディって何者?
ディディとは1990年初頭からHIPHOPやR&Bなどのジャンルにて、マライヤ・キャリーやメアリー・J・ブライジ、ノートリアスB.I.Gなど、多数の大物アーティストとヒット曲を輩出した音楽レーベル「バッド・ボーイ・レコード」の代表。 そして自身もラッパーとしてマイクを握ったり、プロデューサーとして楽曲を手がけたりと幅広く活躍しており、以前はパフ・ダディの名でも活動していました。 大物ロックアーティストであるスティング(Sting)の「見つめていたい」という曲を大胆にサンプリングした曲「アイル・ビー・ミッシング・ユー」で彼を知っている人も多いのではないでしょうか。 HIPHOPに留まらず、アイドルグループの育成番組を手掛けたり自身のファッションブランドを立ち上げたりなど、さまざまなフィールドで活躍。そのすべてにおいて成功を収めたディディの資産価値は1000億円ほどといわれ、フォーブス誌の「ヒップホップ長者番付」にも何度も名を連ねる億万長者でもあります。 トップまで上り詰めたディディはエンタメ業界の重要人物のみならず、国を動かすほどの大企業の会長や、ヒラリー・クリントン氏、今回大統領選に参加しているカマラ・ハリス氏とドナルド・トランプ氏といった政界人とも繋がりがあるなど、アメリカ全体においても重要な人物です。
一体何が起きたのか?
ことの発端は2024年3月25日、ロスとマイアミにあるディディの2軒の豪邸が完全武装したアメリカ合衆国国土安全保障省の部隊に家宅捜索をされた衝撃ニュースから始まりました。 さらに家宅捜索と同時刻、ディディのプライベートジェットが国外へ飛んでいるという報道があり「ディディが国外逃亡した!」とニュースで話題になりました。 のちに明らかになったことですが、そのジェットにディディは搭乗しておらず、家宅捜索中は別荘で普通に過ごしていたので逃亡はしていませんでした。 「なぜ家宅捜索されたのか」についての憶測は飛び交うものの、確証的な情報が流れず時間とともに話題も薄れて音沙汰無しの状況がしばらく続いておりました。
そんな中、ディディが元恋人であるR&Bシンガーのキャシー(Cassie)にホテルの廊下で殴る蹴るの暴行に加え、髪の毛を引っ張って引きずり回すという衝撃映像をCNNが5月頃、急に報道をしました。 これは2016年に起きた暴行であるうえ、ディディはすでにこの件について2023年の11月頃にキャシーから訴えられていましたが、そのときは24時間以内という異例の速さで示談が成立。金額は明かされていませんが、ディディがキャシーに対して多額の示談金を払ったことが知られています。 家宅捜索から半年後の2024年9月16日、性的人身売買や恐喝、誘拐、放火などの容疑でやっとディディが逮捕され、現在アメリカ全土の注目を集めている状況です。 しかもディディの弁護士から裁判所へ約70億円での保釈を2回も要求していますが、却下されています。多くの場合、保釈を却下する理由は逃亡や証拠隠滅の疑いがあることが多いです。10月15日現在、ディディは拘置所に収監されている状況です。 さらに逮捕起訴だけに留まらず数多くの被害者が名乗り出ており、少なくとも14人の弁護士がディディに対する民事訴訟を起こす準備をしていると報道されています。 弁護士の中には性的暴行罪に関する訴訟を得意とする敏腕弁護士であるトニー・バズビー氏がいて、総勢120人もの被害者を弁護すると記者会見で発表。 犯行当時の被害者の中には9歳だった少年を含む25人もの未成年者も含まれていることも明らかにし、「第2のエプスタイン事件」ということでアメリカを驚愕の渦に巻き込む大事件へと発展している状況です。
昔からディディにまつわる悪い噂はあった
実はアメリカでは昔からディディに対する闇深い噂が多数ありました。 あまりにも数が多いのですべてを記していたらキリがないですが、例えば自身のレーベルに所属していた大物ラッパー、ノートリアスB.I.Gを殺害した真犯人ではないか? とか、元恋人のキム・ポーター氏とディディが別れたあと、性的暴行などについての暴露本を出すと発表した直後に彼女が謎の死を遂げたこともあります。
さらにディディは以前も複数の事件で逮捕されたことが何度かありますが、自身のレーベルに所属するアーティストが代わりに罪を着せられて ディディは無罪になるなど、数多くの危機から幸運にも偶然逃れているケースもあります。
大きく報じられている「フリーク・オフ」の闇
今回いちばん注目されている黒い噂は、ディディ自身が「フリーク・オフ」と呼んでいた闇深いパーティです。 2000年代、高級住宅街ビバリー・ヒルズのハンプトンなどで、ディディが年に1回主催していた「ホワイト・パーティ」と呼ばれるセレブや大企業のCEOたち、政界の重要人物など多くの有名人が参加するパーティがありました。 その2次会としてディディとより親密な関係のあるセレブたちだけが参加できる闇深いパーティとして知られていたのが、フリーク・オフなのです。 フリーク・オフで行われる数々の悪行のなかには、薬物や酒の乱用、性的な乱行はもちろん、新規の参加者には無理やり危ない薬を摂取させて意識朦朧としている間に悪行に参加させていたり、受け手のなかには未成年も多かったという噂です。 さらにすべての部屋にはカメラが設置されており、その一部始終を録画したものを使ってのちに権力のある参加者たちを脅したことで恐喝の容疑でも起訴されています。
供述の中には参加させた娼婦をスーツケースに入れて路地裏のゴミ捨て場に捨てたという想像を絶する悪行もあったといわれています。 さらに、パーティーに参加する前に秘密保持契約にサインさせられており、内容を話せば逆に逮捕されてしまうような状況も作ったといわれています。 「なんで今まで誰もその内容を暴露しなかったのか?」という疑問がありますが、その秘密保持契約書や録画していた動画が不可抗力となっていたという噂です。 ちなみに3月に行われた家宅捜査から押収された物の中にそのビデオだけでなく、1000本ものベビーオイルもあったことで話題を集め、SNSでもミーム化されてしまいました。
パーティーにはセレブや政界の大物も
ホワイト・パーティーに参加しているセレブや有名人は多く、参加している様子が確認できる写真も多数残っています。有名どころでは、俳優のレオナルド・ディカプリオ氏、プロバスケットボール選手のレブロン・ジェームズ氏、11月の大統領選挙を控えているカマラ・ハリス氏とドナルド・トランプ氏などが挙げられます。 この事件は政界にも影響があるのでは? という見方をしている人も非常に多いのですが、ホワイト・パーティーに参加しているからといってフリーク・オフに参加していたこと、または悪行に及んだことの証拠になるとも限らず、だからこそのややこしさもあるのです。 さらに注目を集めているのが、同じHIPHOP業界で名を馳せたジェイZとビヨンセ夫妻。世界中に名を馳せエンタメ業界での権力も大いにある2人ですが、特にジェイZはフォーブス誌に名前が必ず載るほどの億万長者です。そんな大物夫妻もいかがわしいパーティーに参加しただけでなく、ディディを手助けたしたことも多く、次逮捕される候補として上がっていて注目を集めています。 しかし不思議なことに、パーティーに参加した大物のセレブたちなどの有名人は、誰一人として公の場でディディの事件に触れるような発言をしてません。それゆえに怪しさが増しており、「次はどの有名人が逮捕されるのか?」と注目が集まっているのです。
この事件が与えるHIPHOP業界への影響
このディディ事件がHIPHOP業界に与える影響が気になるところです。HIPHOP業界がかなり変わるのはもちろん、アメリカのエンタメ業界全体に変化を与える可能性も大いにあるほどの事件です。 ちなみに現状のHIPHOP業界で売れやすい曲は残念ながら歌詞の内容がドラッグの摂取や性行為の美化、物質主義的なものが多く、業界内外でそれを問題視する人も少なくありません。 現在HIPHOP界でNo. 1ラッパーとして知られているケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)は、まさにその物質主義的な内容が売れてしまう現状を変えるべく、エンタメ業界全体に対して喧嘩を売るような内容の曲を自身のインスタページに上げました。それが話題を生んだ直後に、ディディは逮捕されています。 ◇ 業界でかなり権力のあるディディの逮捕と、ケンドリック・ラマーの業界への宣戦布告。HIPHOP業界にとってもかなり大きなふたつの事件が起きているので、個人的な意見としてはより良い内容を歌うラッパーが増え、業界全体が良い方向に進んで行くと予想しています。 もうひとつ注目されている点として、政界への影響があります。アメリカのエンタメ業界というのは「左寄り」な企業や政治家たちとつながりがあるという考えが根強くあります。 大統領選を目前としたこのタイミングでの逮捕は、右寄りである共和党のトランプ氏陣営が左側である民主党のカマラ・ハリス氏を失速させるためであるという噂もありますが、個人的には陰謀論の域を出ていないと思います。 とにかく今、エンタメ業界や政界の行く末に世界中から注目を集めている大事件なのは間違いないです。皆さんも結末がどうなるのか、 見守っていきましょう。